「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

上田綺世のハットトリックで快勝!とはいかなかった勿体ない2失点/【レビュー】練習試合@宮崎キャンプ 鹿島アントラーズ対ツエーゲン金沢

試合後、岩政大樹コーチはとても悔しそうに見えた。やり場のないエネルギーを感情的に発散するのではなく、ぐっと溜め込んで飲み込む。何か象徴的な仕草があったわけではない。もしかしたら、こちらの心象が投影されているだけかもしれない。

練習を見る限りもっとできる手応えが感じられた。もっと自信を持ってプレーしている選手が多く、狙い通りのパフォーマンスが出せていた。しかし、フルフィールドという状況となり、なおかつ相手がいる。試合展開には相手の思惑も反映されるとなると些細なところで判断が変わっていく。ミスがあれば慎重になる。相手にいいプレーが出れば警戒する。45分×3本の試合のなかで、つくられたチャンスはごくごくわずか。それでも金沢に2点を奪われてしまった。

失点の形は、いずれも同じようなやられ方。チャレンジしたからこそ招いた失点だった。

 

 

(残り 3608文字/全文: 3984文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ