相手を見ながらプレーする、を理解しはじめた選手たち/【コラム】
「相手を見てプレーしよう」
岩政大樹の著作の影響もあって、その意識を持つ大切さは選手のみならず、サッカーファンにも広まった。ただ、多くの指導者が練習の中で「相手を見て」と促しても、選手たちに変化は生まれない。選手たちは間違いなく相手を見てプレーしているにもかかわらず。
19日に岩政が施したトレーニングを見て、何が違うのかがよくわかった。彼は選手たちに「相手をよく見てサッカーをしよう」というだけでなく、「相手のどこを見るべきか」も提示していた。だからこそ、指示を受けた常本佳吾は次のプレーですぐさま要求に応えることができた。
選手たちにとっても目から鱗だろう。相手を見てプレーしよう、相手が嫌がるプレーをしようとは繰り返し言われてきたはずだ。しかし、実際には相手のどこを見てプレーすればいいのかも、相手は何を嫌がっているのかもわかっていなかったのだ。わかっていないことにも気づいていなかったはずだ。
「ここを見たらいいよ」「これをやると相手は嫌がるよ」
そうやって具体的に提示されたことで、初めて「ああ、相手を見るってそういうことか」と腑に落ちたはずだ。
もしかしたら、和泉竜司もその一人かもしれない。
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