「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

不遇の天才・白崎凌兵/【コラム】

タイミングが合えば背番号10をつけてもおかしくなかった。白崎凌兵が持っているセンスはサッカーの楽しさを教えてくれる創造性があった。昨季途中で鳥栖に期限付き移籍すると、そのままチームに戻ることなく清水への完全移籍が発表された。

 

 

個人的には19年のセレッソ大阪戦で決めたミドルシュートが忘れられない。左から転がってくるボールをカットするように蹴る鋭いシュートは練習から得意としていた形。清水時代にも同じようなゴールを決められたことから、セレッソ担当の小田尚史記者の歪んだ表情が忘れられない。

今年初めの力強いドリブルは本山雅志の姿が重なるほどだった。もっとその勇姿を見たかっただけに、さよならも言えず清水に移籍してしまうことは寂しい限りだ。

 

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