準備されたゲームモデルの差での完敗/【レビュー】明治安田J1第7節 浦和レッズ対鹿島アントラーズ
戦術、もしくはゲームモデルで完膚なきまで差をつけられた完敗だ。
これだけ早いタイミングでリカルド・ロドリゲス最大の特長である“配置の妙”で相手を殴るサッカーを仕掛けられるとは予想外だった。FIFAワールドカップの舞台でも、UEFAチャンピオンズリーグの舞台でもゲームモデルの差で一方のチームが全くゲームをさせてもらえない試合はままあるが、まさか鹿島がそれをやられてしまうとは思わなかった。
対戦のタイミングも悪すぎた。三竿健斗が絶不調、さらに犬飼智也も不在。2トップを採用した[4−4−2]は、浦和が用意してきた[4−3−3]もしくは[4−1−4−1]との相性は良くない。相手のアンカーがフリーになりやすく、そこを抑えるためにはどうしても守備陣形をいじる必要があった。
こちらはその対策が取れず、相手は幾重にも対策の対策を用意していた。特に、最後尾、中央、サイド、前線でのユニットの作り方は秀逸。試合を通じてボールを運べず、ほとんどチャンスをつくらせてもらえない。90分間修正できないまま、完全に相手に上回られてしまった。
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