連覇/【コラム】追憶のアントラーズ(08season⑦)
これまで書きためてきた取材ノート51冊をふり返りの第7回目。
2008年12月6日、札幌は雪が舞っていた。新千歳空港から高速バスに乗り、札幌ドームの前に降り立つとすでに多くの鹿島サポーターが詰めかけていた。
試合前にJ’sGOALの依頼を受け、札幌まで駆けつけた鹿島サポーターを取材。写真とコメントをもらった。ドームのコンコースを歩く人たちの表情は自信に満ちあふれ、誰もが歓喜の瞬間を迎えることを信じていた。普通ならば浮き足立つ場面だろう。しかし、熟練の鹿島サポーターがかもしだす雰囲気は戦いを迎える高揚感が充満していた。
優勝したときの喜びを夢想するのではなく、勝てば優勝というタイトルがかかった試合を戦えることに喜びを感じている、とでも言うのだろうか。担当記者になって初年度で優勝に王手がかかった状況を迎える自分の方が浮き足立っているようだった。
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