「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

昨季からの成長を感じさせるウノゼロの勝利/【レビュー】天皇杯準々決勝 ヴァンフォーレ甲府戦

「難しかったですね。予想はしていたけど予想以上だったかな」

 昌子源が率直に振り返る。環境もそうだが、単純に対戦相手として甲府は嫌らしい相手だった。

 なかなか点は入らず苦労した展開的には完璧とは言い難い。それでも我慢して 一つのチャンスをゴールに結びつけ勝利を手にした。このチームがしたたかに勝利を手にできるようになったのは、昨季との大きな違いだろう。

「甲府さんの非常に組織だったいいプレーに、なかなか我々のペースに持って行けなくて苦労しましたけれど、非常に重要な一戦を勝てて非常に嬉しく思います」

 慌てることなく試合を進めた大岩剛監督も勝利を喜んだ。早急に手を着けるべき付けるべきところ、選手を信じて動かないところ。大岩采配にもメリハリが付いてきた。90分で準決勝に勝ち進み、7ヶ月ぶりに戻ってきてレアンドロも起用することができた。結果的には百点満点と言えるだろう。

 

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