W杯後の必然。起こりえる激動の人材流出に備えて/【鹿島の流儀】
日本代表の旅はベスト16止まりで終わった。大会直前の監督交代。明らかな準備不足。二の矢、三の矢を打てないチグハグなメンバー構成。プランAしか用意できず、プランBやCがなかったのだから、当然の結果かも知れない。
ここからますますJリーグは大変な時期を迎えることだろう。
予想できたことだが、日本が敗退した直後から海外でプレーする必要性がますます強く叫ばれるようになった。確かに、ルカクやファルカオを抑え、コンパニーやクリバリを突破し、クルトワからゴールを奪うことが日常にならなければ、日本代表が次なるステップを踏むことは難しい。大半を占めた30歳前後の日本代表選手たちが次の大会も出場することはできないだろう。より強度の高い経験を、より多くの選手が積まなければ、今回と同等の成績を収めることさえできないかもしれない。Jの選手では無いが、柴崎岳がCLに出場できるチームへの移籍に言及したのは当然の反応だ。
近年、鹿島からは3人の選手が海外を目指した。それぞれ鹿島に在籍した年数は、内田篤人が4年半、大迫勇也が5年、柴崎岳が6年である。主力として4シーズンほど過ごした選手が海外に流出する事例は今後も増える。そうした変化に対応できる体制を早急に構築しなければならない。
要は、選手が抜けたときに、その穴を埋めることができればいいのだが、ひとまずはポジション別に整理してみたい。
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