【レビュー】柴崎欠場の思わぬ余波。”共通理解”の齟齬が3失点を招く/明治安田生命J1リーグ1stステージ第17節 川崎フロンターレ戦(2015.07.01)
横浜FMとの試合でできた良い流れなど、なにもなかったように綺麗さっぱり流れ去ってしまう試合だった。一番の要因は、CBのパフォーマンスに安定感がなかったことだろう。柴崎岳の欠場により、青木剛がボランチにまわり山村和也がCBに入ったことで、それまであった“共通理解”や“同じイメージ”が消えてしまった。ただでさえ、[3-4-3]のフォーメーションを使う川崎フロンターレに対する守り方は、4バックを採用する相手とは違ってくる。そのとき状況を目で見て、頭で判断してから動くのでは遅く、考えている間に目の前でパスをまわされ、自分の脇をボールが通り過ぎていくことになるだろう。それを防ぐには、オートマチックに動くことができて初めて相手に先んじて動けるのだ。トニーニョ・セレーゾの責任を追及するのであれば、2つのポジションをいじり生まれつつあった“阿吽の呼吸”を雲散霧消させてしまったところだ。
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