「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【セレーゾの逆襲】サッカー選手もまた、「考える葦」である(2014.10.20)

”人間は考える葦である。
しかし、葦はほうっておいても成長するが、人間が成長するには自らの意思が必要だ。
人間は考える葦である。
では我々は今なにを考えるべきか。
それを知るためには人と出会い、学び、発見することが必要だ。
人間は考える葦である。
今宵、我々はそこに新たな言葉を付け加えよう。
人間とは自らの意思によって知識を求め思考することによって成熟へと向かう。
そう、我々は成長する葦なのだ。”

この言葉は、東京のFMラジオ局J-WAVEが放送する「Growing Reed」(毎週日曜24:00~25:00)という番組で、番組の冒頭に紹介されるメインテーマだ。ナビゲーターを務めるのは岡田准一。05年4月に放送が始まった当初、正直言って岡田のリードは拙く、ゲストとのやりとりも噛み合っていないことが多かった。しかし9年の月日が流れると、その印象はガラリと変わる。番組のテーマで述べられているとおり、岡田は人と出会い、学び、発見することで、考え、成長してきたことがよくわかる。
岡田は現在NHKの大河ドラマ「官兵衛」で腹黒い軍師という難しい役を見事に演じ、あと数年で名優という評価を掴むことは間違いない。僕は密かに、岡田が役者としてここまで成長できたのは、このラジオ番組があったからだと思っている。

しかし改めて読むと、この番組のテーマは良い言葉だ。人間が成長するには自らの意思が必要だ。まさに、その通りである。

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