福島ユナマガ

途上に終わったスタイルの構築。来季に向けて必要なこととは?【第34節愛媛戦レビュー】

2022明治安田生命J3リーグ第34節

福島ユナイテッドFC0-3(前半0-2/後半0-1)愛媛FC
得点者
(愛媛)
14分松田力、37分矢田旭、66分横谷繁

福島ユナイテッドFCは11月20日、明治安田生命J3リーグ第34節愛媛FC戦に臨んだ。

立ち上がりは積極的に前から行こうという姿勢が見えていたが、14分セットプレーから失点を喫すると、愛媛の攻勢を許してしまう。37分MF佐々木匠の縦パスがFW松田力に入り、こぼれ球をMF矢田旭に拾われ決定的な2失点目が入ってしまった。

後半はフォーメーションを3-5-2から3-4-2-1に変更し、良い形もつくったが得点できず、66分またしてもセットプレーからMF横谷繁に豪快なミドルシュートを決められ勝負あり。0-3の完敗に終わった。

前半だが、インサイドハーフ2人が攻守で思うように機能せず、チーム全体が間延びしてしまった。後半はそれが改善できたが、ゴールを奪うには至らなかった。若い選手の積極的にプレーしての失敗は今後にもつながるだろうが、シーズン途中からのフォーメーション変更は思うような成果が出なかった。

今年1年ではポゼッションスタイルのベースはある程度できたが、決定力不足とカウンターを受けるという課題が克服できず、スタイルの構築は道半ばに終わった。来季このベースから積み上げをスムーズにやっていくためには、監督、選手、クラブスタッフ、サポーターが一つの方向になって進んでいくことが必要だが、そのためにはいくつかの条件がある。継続性は絶対に大事であるが、今年1年の完成度では「継続すれば必ず良くなる」と断言はできない。このままの方向性を貫くのであれば成長のスピードを上げるためのさまざまな改善が必要になるだろう。

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1.若い選手の失敗は今後への糧だが…
2.ポゼッションスタイルの継続・発展に必要なこと

(残り 3469文字/全文: 4248文字)

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