繰り返された躍動感の消失。ピッチ内での修正能力の向上が課題【第31節YS横浜戦レビュー】
2022明治安田生命J3リーグ第31節
Y.S.C.C.横浜2-0(前半1-0/後半1-0)福島ユナイテッドFC
得点者
(YS横浜)
42分菊谷篤資、55分ロリス・ティネッリ
福島ユナイテッドFCは10月29日、明治安田生命J3リーグ第31節Y.S.C.C.横浜戦に臨んだ。
立ち上がりは高い位置からボールを奪うことを継続しようとアグレッシブに前からプレスに行ったが、YS横浜は福島の選手が前へ出ようとする意識を逆に利用して、空いたスペースを突いてカウンター攻撃を狡猾に狙った。決定機はつくるものの得点を奪えない福島に対し、42分YS横浜は福島のボールロストから決定機をつくり、DFライン背後に飛び出したMF菊谷篤資がループシュートを決め、先制されてしまう。後半は選手を入れ替えて得点を取りに行ったが、カウンターを受けてしまい、FWロリス・ティネッリにクロスバー跳ね返りのボールを押し込まれてしまう。
その後はFW長野星輝らが積極的にゴールを狙っていったが、2点をリードし、守備を固めるYS横浜守備陣を崩せず、0-2で敗れた。
またしても下位相手の敗戦を喫し、10月は2分け3敗と勝ち無しに終わった。前節のような躍動感が出なかったのは、前節とは違い3-5-2フォーメーションを相手に研究されてしまったことが大きい。再び攻守の躍動感が失われ、ミスから失点、失点後は焦って攻めて得点できない悪循環にまたハマってしまった。
どんなフォーメーションだったとしても、準備してきたことがうまくハマらない時は必ずある。そうした時にピッチ内で修正し、相手の出方を受けて準備してきたことに修正を加えながら、相手の優位に立つという力がまだまだ足りない。相手がどんな出方をしているのかを見ないで、準備してきたことをただやり続けるだけでは、勝利は遠い。
シュート数自体は相手を上回っており、何もかもがハマらず一体感も無かった讃岐戦とは、また違う形の敗戦ではあるが、根っことしては、うまくいかない時のピッチ内での修正能力不足というところに帰結する。監督だけ、選手だけ、ではなく全員で今の課題に真摯に向き合わなければ残り3試合も厳しい。残り3試合全勝するには何が必要なのか、突き詰めなければならない。
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1.工夫しようとはしているが、まだ足りない
2.ピッチ内で問題を修正したい
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