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事前の狙いの裏を突かれ完敗。数字上もJ2昇格の可能性消滅【第28節宮崎戦レビュー】

2022明治安田生命J3リーグ第28節

テゲバジャーロ宮崎4-1(前半3-0/後半1-1)福島ユナイテッドFC
得点者
(宮崎)
13分・44分岡田優希、34分橋本啓吾、54分徳永裕大
(福島)
51分大武峻

福島ユナイテッドFCは10月9日、明治安田生命J3リーグ第28節テゲバジャーロ宮崎戦に臨んだ。

立ち上がりはいくつか決定機をつくることができ、良い入りをしたかに見えたが、カウンター攻撃から次々と失点を重ねてしまった。福島は監督も選手も宮崎は前掛かりにポゼッションしてくることを事前に想定し、その背後を突く狙いで先発メンバーも入れ替えたが、実際にはカウンターやロングボールで攻めてきた宮崎に対して背後を再三突かれ、福島のやりたかったことを宮崎にやられてしまい、為す術無く前半3失点を喫した。後半デザインされたセットプレーからDF大武峻のゴールで反撃ののろしを上げたが、その直後にカウンターを止めきれず失点。その後は攻守共にちぐはぐなまま試合を終える形になった。

まずは福島の狙いの裏を相手に突かれてしまったのが最大の敗因だ。先発メンバーの変更も裏目に出る形になった。ただ、事前の想定やスカウティングと違う事象が起こっている場合は、監督の指示だけでなく、選手たちがコミュニケーションを取り合い、ピッチの中で修正することも必要だ。現状、そうした修正をする力が無いのが大きな課題と言える。

やることなすことハマらない試合だったが、この日唯一の得点を挙げた大武は、チーム最多の3本のシュートを放ち、1人気を吐いた。ベテランとして、プロとして最低限見せなければならない姿をしっかりと見せた。J2昇格の可能性は数字上も消滅したが、こうしたベテランを手本とし、若い選手たちは成長の歩みを止めてはならない。

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1.事前の想定とは違った宮崎
2.プロとして残り6戦見せるべき姿

(残り 2357文字/全文: 3137文字)

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