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福島ダービー完敗。今後の福島がやるべきことは?【第21節いわき戦レビュー】

2022明治安田生命J3リーグ第21節

いわきFC4-1(前半2-1/後半2-0)福島ユナイテッドFC
得点者
(いわき)
12分岩渕弘人、22分オウンゴール、52分有田稜、89分吉澤柊
(福島)
40分延祐太

8月21日、Jヴィレッジスタジアムで行われたJ3リーグ第21節いわきFC-福島ユナイテッドFCの福島ダービー。福島は強度の高い相手の攻撃を封じることができず1-4で大敗。3回目の公式戦対戦は完敗に終わった。

戦前から厳しい条件の試合であることは予想されていた。最大の問題は8月以降毎週1回のリーグ戦をこなしてきたいわきに対し、福島は前節SC相模原戦が延期になったことにより、3週間のブランクが空いてしまったことだ。服部監督も試合勘の問題は事前に危惧しており、練習でもある程度強度を高める工夫はしていたのだが、対策には限界があった。公式戦に優る強度を練習でつくり出すのは極めて難しいからだ。

さらにはいわきはJ3でも首位を走っており、リーグの中でも圧倒的な強度と攻撃力を誇るチームで、チームの完成度は極めて高い。福島としては、仮に試合勘の問題が無かったとしても苦しい試合になったことだろう。チームの完成度に差があったのは否めない。

それでも、福島側に全く収穫が無かった試合では無い。長らくゴールから遠ざかっていたFW延祐太にゴールが生まれ、2試合連続MF上畑佑平士がゴールを演出したことは、チームにとって大きい。前半戦苦しんできた選手たちが成長を見せ、一つ目に見える結果を出したことは、今後につながる部分として捉えて良い。

現時点でいわきの実力が福島より上であることは認めなければならない。しかし、そうであるならば、今度は福島がいわきに追いつき追い越すため、あらゆる努力を積み重ねれば良い。そのためには、一足飛びで何かを得ようとしてはいけない。地道な積み上げが重要だ。

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1.大きかった試合勘の差
2.上畑と延の活躍に見えるチームの成長と課題
3.次、ダービーで勝つための努力が大事

(残り 3786文字/全文: 4627文字)

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