秋田サッカーレポート

【無料公開】【ゆめすく】ブラウブリッツ秋田 畑潤基選手が秋田市立飯島南小学校で特別授業「どんどんチャレンジしてどんどん失敗する。そうしたらぜったい成功できる」

 

ブラウブリッツ秋田の畑潤基選手が11月19日、秋田市の飯島南小学校で特別授業「ゆめすく」実施。その模様を掲載します。

今回の「ゆめすく」はブラウブリッツ秋田が地域に感謝を伝える「ホームタウンサンクスキャラバン」の活動の一環で、この日を皮切りに、ホームタウンの秋田市・にかほ市・由利本荘市・男鹿市・潟上市を中心に県内各地でイベントが開かれました。

 

【ブラウブリッツ秋田 公式サイトより引用】
「ゆめすく」とは

ブラウブリッツ秋田が、ホームタウン活動の一環として実施している「ゆめすく」は、ブラウブリッツ秋田の選手などが学校を訪問し、プロサッカー選手という夢を叶えた経緯を踏まえ、「夢を持つことの大切さ」「夢を追いかけることの重要性」を伝える活動です。

「ゆめすく」は東電化工業株式会社さま、東商事株式会社さま、株式会社ピー・アンド・エスさま、株式会社日産サティオ秋田さま、株式会社伊徳さま、株式会社あかふさ食品さま、むつみ造園土木株式会社さまに協賛をいただいて実施しております。

 

●畑潤基選手の「ゆめすく」

きょうは自分の体験談とかそういうのも含めて話していこうと思うんで、固くならず楽な感じで。みんなそんなきちんと座んなくていいんで。自己紹介。僕はもう30歳になります。みなさんの時には僕は30歳はもうおじさんだと思ってました。思ってますよね?

 

 

生徒:まだ若いです。

 

畑:ありがとう。愛知県の名古屋市出身です。きょうは、夢を叶えるために出会いを大切にっていうこと、失敗することを恐れないってこと、自分を信じることについて話していこうと思います。

まず出会いの中でも、友達を大切に。

みんなお友達がいると思うんだけど、夢を叶えるにあたって、友達とか、いまのみんなだったら先生たちとかが助けてくれると思うんだけど。みんなにも夢や目標があって、そのときに悩んだことある子とかいるかな? いまの段階でだけど。何かを目指そうとして。まだないかな? まだないか。

自分は小学1年生の頃からサッカー選手になりたいと思って、それを目標に頑張ってきて、サッカーを辞めたいって思ったときもあって。だけどそれを止めてくれたのは友達だった。その友達は小学校1年生からの付き合いなんだけど、いまずっと仲良しで、会う関係が続いていて。

ここにいる友達でもいいし、ほかの習いごとをしていたら、その習いごとで友達がいるだろうし、そういう友達を大切にしていくことで、自分が夢を叶えるにあたって、手伝ってくれる人にもなるだろうし。そういう友達を大事にしてほしいかなと自分は思います。わかるかな?

 

生徒:はい。

 

畑:次は指導者との出会い。

自分は小学校、中学校とクラブチームでサッカーをしてきたから、学校の先生以外にも、自分にいろいろ教えてくれる人がいました。自分は、自分にとっていい指導者にしか出会いませんでした。でも、その中にもよくない指導者もいます。小学生でそれをどう見極めるかは難しいと思うんだけど、おとなと話してる間に、言われていることに対して、自分が違うなって思うこともあると思うんだよ。

でも、おとなの意見は聞き入れるのが大事。それを言われても、子どもの頃はたぶん自分も意味がわからなかったし、理解できなかったんだけど、まずおとなの意見を聞き入れて、言われたことをトライしてほしいというか、やってみてほしいかなと思ってます。

自分はサッカーをやってきて、コーチとかに言われたことをなんでもやるタイプでした。それで自分は成功してきているからこそ、こうしてプロで8年間もやらせていただいてる状況ができてるのかなと思うので。みんな学校の先生方とか、コーチとか、そういう人たちを信じてやっていってほしいかな。夢を叶えるために、自分はそれが大事かなと思います。わかるかな?

 

生徒:はい。

 

畑:いまの話につながるんだけど、そういう指導があっても失敗することってぜったいあって。でも失敗しないと成長できない。たぶん、どんなに…いまサッカーの日本代表とかで輝いてる人たちだって失敗してるし。ぜったい挫折とかもしてるし。それを乗り越えられるか乗り越えられないかが自分は大事だと思ってます。その失敗が成長につながるんで、とりあえずチャレンジしてほしい。

小学生、中学生はチャレンジして失敗しても、まだぜんぜん修正ができるんで。失敗したからダメになってくってことはぜったいない。どんどんチャレンジしてほしいかなと自分は思います。わかりますか?

 

生徒:はい。

 

畑:この写真は最終節のワンシーンです。これが相手のゴールキーパーで、ここにゴールがあって、自分はここで、この選手にパスを選択した。だけどそれは、手前に見える相手選手の足にブロックされてしまって、ゴールにつながらなかった。そのあとで、自分はシュート打ったほうがよかったんじゃないかなとか、そういう後悔が生まれました。また失敗、これも失敗で。

 

 

でもそこから、またもっと、自分でサッカーをしている中でゴールを見ようとか、そういうふうに変換できて。こういう経験がないと成長はできないからこそ、どんどんチャレンジしてどんどん失敗して、そしたらぜったい成功できるから。失敗をいまのうちにたくさんしてほしいかなとは思います。

ここまでで聞きたいこととかあるかな? 難しいよね。

じゃあいま、習ってることだったりとかがある子いる? その中で失敗しちゃったなとか、うまくいってないなって思うことがあったことがある子いる? その失敗をどうしたらいいとか、失敗をそのままにしちゃった子はいるかな? そのあと、こう変えようとか自分なりに変えようとかみんなした? した? 聞いていい? 話せる子はいない? 誰でもいいよ。そんな難しいことは聞かないよ。いない? いないか。じゃあ、次行こうかな。いける?

 

生徒:僕、サッカーでゴールキーパーをしていて。仲間が突破されたときにトラップミスしてゴールしてしまった時があって。そこはしっかりボールを見てトラップしないとなって、次からそこをしっかり気をつけてプレーしました。

 

畑:ありがとう。そういうのも失敗しないと「気をつけよう」って思えない。いま言ってくれたように、ゴールキーパーって1個のミスで失点につながっちゃったり、本当に難しいポジション。でも、失敗してもまたチャレンジしようとか思えるのはゴールキーパーとして成長する。いまはゴールキーパーも手だけじゃなくて、足もとの技術も求められるし、そういう面では、いまの段階でそういうミスをしたのはすごい成長できるなと思うし、すごいいいことだなって思います。ありがとう。

 

生徒:左サイドのポジションをやっていて、ゴール前でパスを受けてインサイドで押し込もうとしたらゴールの上にいって、それで監督さんに交代されて。そのときに「体がこうなってるから、ボールが前にいかない」って言われて、それをいまも意識してます。

 

畑:ありがとう。自分もそういうゴールの外し方っていっぱいしてきてる。「あの場面で体をこうかぶせとけば」とか、そういうことはたくさん自分も思ってます。でもサッカーやってきて、そのミスのおかげでいっぱい決めてきたゴールもあったし、それは無駄じゃないと思います。逆に、体が後ろにいってる状態でゴールが入ってしまってたら、そのときはよかったかもしれないけど、今後成長できないかもしれないから、それを言ってくれたコーチもすごいと思う。成長につながる、すごくいい経験ができてるなと思います。ありがとう。

 

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