秋田サッカーレポート

【無料公開】【ゆめすく】ブラウブリッツ秋田 小松蓮選手が秋田市立旭川小学校で特別授業「目標を決める。目標を基準にして行動する。普通を疑う。これがすごく大事」

 

●メディアとの質疑応答

–サンクスキャラバンは地域の皆さんに感謝を伝える場だと思います。秋田の皆さんにどんな思いがありますか。

サッカーというスポーツが成り立つのは、街の人たちだったり、いろんな人たちが見に来てくれるおかげなので、そこは僕らもピッチで表現しなきゃいけないですけど、その次に大事なのは、地域に貢献していく。スタジアムにまた来年足を運んでもらえるようにする、そういうところがすごく本当に大事だと思うので。

そういう意味では、小学生にこうやって話しに来ることによって、小松選手また見に行きたいなと思って、お父さんお母さんに言ってスタジアムに足を運んでもらえたらありがたいです。ああいう子供たちが元気に僕たちを応援してくれることで僕らはパワーになるので。そこは本当にありがたいので。こういうねイベントは大事かなと思います。

 

–きょうの特別授業で、毎日なにかに頑張るという話がありました。子どもたちにどんなことを感じてもらいたいと思いましたか。

いま、時代なのか直接的に関わってるのかわからないですけど、だんだんいろんなものが増えてるので、どうしてもいろんなところに気がそれちゃうというか。でも自分が一番やりたいことってなんなんだろうみたいな、将来これやりたいんだよな、あれやりたいんだよなっていうのを、なんでもいいから思いを持ってほしいし、そうやって生きるほうがけっこう楽しかったりするのかなと個人的には思ってるので。そういうのをひとつでもなにか伝わってくれればいいなと思います。

ぜんぶ聞いてるとすごい頭いっぱいになっちゃうと思うんで、なにかひとつでも、自分のためにこれだけはやってみようかなって思うのがあれば、そうしたらちょっとでも、彼ら彼女らの人生というか、今後の人生がたぶんすごく楽しく、よりよいものになっていくのかな、そうなってくれればいいなと思って話しました。
(ここまでABS質問)

 

–子どもたちの質問が多くて驚きました。特別授業の手ごたえがありましたか。

だいたいああいうところで質問するのってすごい緊張するし、自分が小学生の立場なら僕も嫌だし。けどああやって手を挙げて質問できるのは、本当にみんながすごいなと思いました。それだけ、たぶんみんな熱い気持ちを持ってると思うんですよ。けど、そういうのってやっぱり出しにくいんですよね。だからこそ、なにか、そういう、みんなの前で発言するとか、夢を話すとかって恥ずかしいことじゃないんだよっていうのをわかってほしくて。そういう意味では、ああいう、手を挙げて質問することをできるのはすばらしいことだと思います。

 

–これまで先生役として子どもたちに向けて話す経験はありましたか。

講演そのものは、中高生にしたことはありますけど、直接これだけの人数の前は初めてだったので、めちゃくちゃ緊張しました。

 

–どんな準備を最優先にしましたか。

そこは自分が日々大事にしているものを話すだけだったので。あとは自分のなかで整理して。なるべくわかりやすいようにしなきゃいけないじゃないですか。伝わりやすく、そこがまだまだ本当に難しいなと思いましたけど、そこをちょっとでもわかりやすくしたいなというところ。

普段は大人との会話が多いんで、どうしても表現が難しくなっちゃうところもあるんですけど、そのへんをちょっと考えて、あとは自分が大事にしていることを、べつになにかをやってほしいとかじゃなくて、ただ僕がこういうふうにしてるっていうの伝えようとしました。

 

–やってみてよかったと感じた場面があれば教えてください。

ああいう質問とかもそうですけど、自分の夢って難しいかなと思ってたんですけど、「小松選手の話を聞いてやっぱりもう一回目指してみようかな」とか、行けるかなと思いましたみたいな。ああいうことがばっと出てきてくれるのは本当にうれしいし、それこそがたぶん、こういう「ゆめすく」の一番のポイントだと思ってます。それを僕とか、小学生とかから見たら、サッカー選手ってたぶん夢を叶えたひとだと思うんで。そういうひとたちが「夢は叶うんだよ」って、もっと目指していけるんだよっていうのを伝えてあげれば、子どもたちは素直なので、ああやって受け取ってくれるかなと思います。
(ここまで秋レポ)

* *

昨季も選手たちの「ゆめすく」を何度か取材しました。その内容がとてもいいので、次に取材するときは全文を文字にして掲載しようと、今季の1回目でやってみました。質疑応答の数の多さに、小松選手と子どもたちの間に心の交流があったことがうかがえます。それだけではなく、小松選手の話す内容は世代を超えた普遍性があると思いました。

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