【無料公開】【ゆめすく】ブラウブリッツ秋田 小松蓮選手が秋田市立旭川小学校で特別授業「目標を決める。目標を基準にして行動する。普通を疑う。これがすごく大事」
●生徒たちとの質疑応答
–質問1 どんな練習をしていますか。
おれはFWやってるから、いっぱい点を取らないといけないポジションなんだけど。ことしね、全然取れなくて悔しかったんだけど、だら「まだ練習足りないんだな」と思って、試合が終わってからずっとひたすらシュートの練習をしていて。おれは点を取ることにはすごい自身があるから、サッカーの場合はとにかくシュート練習をしてたし。さっき言ったように、べつになんでもいいと思うんだよ。僕はサッカーは、ずっとシュートの練習をしてた。
–質問2 サッカーをやってなかったらこういうふうになってたかもしれないみたいな、ほかに持っていた夢はありましたか。
おれは3歳からサッカーやり始めてるからね。サッカーしかやったことなくて。だからほかの夢をまったく持ったことなくて、もうとにかくサッカー選手になるってことだけしか考えずに23年間生きてるから。なにもほかの夢を持ったことがないです。
–質問3 努力を続けられる理由や、モチベーションにしていることはありますか。
さっきも話したんだけど、やっぱり夢、目標、「とにかく日本代表になりたいんだ、おれは」ってずっとやってるから、それが一番のモチベーションになるから。でも意外と大きすぎるとなんか微妙にイメージできなかったりするから、そうなったら、またこうやって話すと長くなるんだけど、大きい目標と、たとえばことしの目標とか。たとえばことしだったら、このリーグでこれだけ点を取りたいとか、なにかやってる?
–質問3 バレエとか。
それだったら、将来は「プロのバレリーナになります」だとするじゃない。それだと長すぎるから、今年1年バレエでこうするんだっていう。でもけっこうそれって難しいから、ちゃんと毎日やらないと無理みないなのを設定すれば、おれは毎日頑張るよ。あとは、誰かに「おれ頑張ってるぞ」っていうのをまず見せる。そうすれば意外と、モチベーションになったりするときも。「おれやってるぜ」っていう。自分(自身が)が好きだからね。それもあるかもしれないけど。そんな感じかな。ちょっとわかりにくくてごめん。
–質問4 体調管理はどのようにしていますか。
ことし1年、まったく風邪も引かずなにもなかったんだけど、体調管理はマジで一番大事で。怪我しないとか体調崩さないように、一番毎日努力できるからすごい大事なんだけど。一番マジで寝ること。これが一番大事。だいたい睡眠9時間くらい、8時間から9時間取ってるんだけど、大谷翔平もそうでしょ。めちゃくちゃ寝る。だから睡眠さえ取ってれば、たぶんひとはいくらでも頑張れるから、めちゃくちゃ寝たほうがいい。マジで早く寝たほうがいい。早く寝て、朝早く起きて、学校までの時間を頑張ろうとか。なにか違うことをやる。それがめちゃくちゃおすすめ。
–質問5 サッカーをしているときの心構えや、サッカーをしているなかで大切にしている言葉などはありますか。
サッカーをやるときの心構えは、一番大事なのは、たぶんひとが一番力発揮するときって、誰かのために頑張るときだと思ってて。たとえばおれだったら子どもがいて、奥さんがいて。たとえばみんなだったら、お母さんとかお父さんを喜ばせたいから、サッカーだったら今週は点を取ろうとか、子どもに飯食わせないとだからサッカーが頑張らないととかけっこう思うんだけど、それがパワーになるし、けっきょく誰かが喜んでる姿を見て、おれがうれしいみたいな。だからひとのためにやるときって、パワーが出るんだよね。
むかし、なでしこジャパンていうさ、女子サッカーがワールドカップで世界一になったときがあって。彼女らがなんで世界一になれたのかって、あのとき東日本大震災があって、ハーフタイムに東日本大震災の映像を流して、それで追い付いて逆転して勝つっていう、それくらい誰かのために頑張ってすることはすごいパワーになるから。まずは自分のことでもいいけど、ちょっと余裕ができたなかって思ったら、誰かのためにやってほしいと思います。
–質問6 辛かったことや楽しかったことはなんですか。
毎日早く起きること。これは辛いね。みんなも辛いと思うけど。あとは毎日続けることも辛かった。最初。けどぜんぜん慣れてくれば楽しくなる。成果が出れば楽しくなるし。でも出ないときにどう振る舞えるかです。あとはやっぱりうまくいかないときは辛いかな。本当に苦しいし、イライラもするけど、それでもまわりのせいにしたりせず、自分がどうにかしようと、自分が成長しようと、自分が頑張ればいいなって思えばぜったいうまくいくし、それがめちゃくちゃ楽しい。
だからことし、おれも春からスタートして、夏までぜんぜん(得点が)取れなくて、ゼロだった。けど、夏以降、夏くらいからずっと、毎日毎日毎日やり続けて、ようやくラスト10試合くらいで取れるようになって、自分の力をようやく発揮できるようになった。その瞬間がもう半端なく楽しいし、うれしいし、喜びがすごい。だからきっと、いろんな、ゲームしたりも楽しいけど、そういう喜びって、ゲームじゃありえないくらいの喜びがあるから。もちろんゲームもね、プロゲーマーもいるから、それはまたべつの話だけど。だからそのくらい、自分と向き合ってやれば、きっと辛いことも楽しいことも両方あります。
–質問7 サッカーをやめたいと思ったことはありますか。そんなときどうやって乗り越えましたか。
サッカーやめたいなと思ったのは、小学校、中学校…小学校のときにあったかなあ。友だちと遊べないから。学校終わってすぐに帰るのがすごい嫌だったし、辛かったから。だけど、サッカーを辞めるっていうことを考えたとき、そっちのほうがけっこう辛くて。もう物心つく前に、小学校になる前からサッカーをやってたから、おれの人生そのものがサッカーだったから、どうしてもサッカーと切り離せなくて。だからきっとこれからもね、これやってみたいとおもってやったけど、辛いし、やめたいなって思うかもしれないけど、1回だけは乗り越えてみてほしいんだよね。みんなには。
最初にやめちゃったら、次これやってみようって言ったらまたやめちゃうから。1回だけ、今回の辛さだけは後越えてから考えようって。1回やってみれば、また景色が変わってくるから。きっとやっぱり楽しいじゃんって思えることもあるかもしれないから。だからみんなには、辛いときをちょっと踏ん張ってみようかなって、やってみてほしいです。
–質問8 リスペクトしているものとか選手とかはありますか。
いまね、むかしと違ってすごい真面目にサッカーする選手がめっちゃ増えてて。けっこうサッカー選手もお金を持ってたり、楽しいことがあってお酒とか飲んだりする時代もあったけど、いまはすごい真面目な選手が増えてて。サッカーの日本代表になってる選手たちって超真面目なの。たぶん24時間サッカーのことしか考えてないし、そんなひとたちの集まりだから。やっぱり三笘薫選手とか、(野球だと)大谷翔平選手とか、このへんの選手たちは。常にそのひとたちの情報をチェックしながら、「コイツはなにやってんだろう」みたいなのはずっとチェックしていて。そのひとたちを越えるためにやってるわけだから、そのひとたち以上のことをやらなきゃいけないわけ。けど、彼らはお金も持ってるから、やれる部分がめちゃくちゃある。そのお金を使わないといけないこと以外のことで、なにかできることを探したり。
そのへんの人たち、スポーツ以外に、いま業界でトップになってるひととか、そのひとたちの行動とか考え方とかめちゃくちゃ見てるから。なにかに置き換えても、なにかに成功してるひとたちは、たぶん全員共通して、めちゃくちゃ努力してるから。そういうひとたちを目指して頑張ってます。
–質問9 親に「休憩することも大事だ」って言われるんですけど、いまの話を聞いて、あんまり休憩しないほうがいいですか。
休憩もめっちゃ大事。おれもね、アニメめっちゃ好きなの。さいきん、ちょっと前、古いか。鬼滅の刃とかもぜんぶ見てるし。アニメめっちゃ見る。けど、1日のなかでそういう時間がないとぜったいだめ。
これ忘れてたんだけど、ずっとやりたいことをやりっぱなし、努力しっぱなしだと、ぜったい無理。逆に。だからそこはけっこう感覚的なんだけど、「いまちょっと休もうかな」みたいなときもめちゃくちゃ大事だから。基本的にはサッカーやるけど、お昼食べて、昼寝までちょっとお腹いっぱいだな、ちょっと時間があるな30分、1時間くらいアニメ見るときもある。だから、サッカー8割、それ以外が2割。それもすごい大事。ぜったいに休憩もしなきゃいけない。
–質問10 どうやって夢って見つけるんですか。
夢。難しいね。おれはもう物心つくというか、ちっちゃいときからサッカーやってたから、自然と夢が作られちゃったから。だけど「夢ないんだよな」っていうひととか、大人になってもけっこう多いんだよ。それなりに過ごして、それなりにお金稼いで。
だからお金めっちゃほしいとか、お金めちゃくちゃ稼ぎたいとかでもいいと思う。それは汚いことでもでもないし、すごく立派なことだと思うし、すごい大事だし。
なんでもいいと思うんだよね。まずなにかいろいろやってみたらいいんだよ。これ好きだなって思うのを見つけられるかもしれないから。それがいま言ったとおりお金でもいいし。たとえば人と話すことが好きだな、それでもいいし。なにかひとと話せる仕事に就きたいみたいな。あとはスポーツだったり、なんでもいいっちゃいいんだけど、なにかちょっと気になるっていうものがあれば、たとえばゲームでもプロの現場に入ったら、ひたらすらそれを目指して頑張ればいいし。なにかちょっと興味あるなとか、やってみたいなというものを思い切ってやってみる。それがたぶん夢になるんじゃないかな。
●代表生徒の感想
–生徒1 僕はサメの研究者のなるという夢があります。けど、いままであまりサメの研究者になる自信がありませんでした。けど、小松選手も辛くても努力をしていると聞いたので、僕も夢に向かって頑張っていきたいと思います。
ぜったい叶うよ。頑張ってください。
–生徒2 小松選手の、大きな目標を決めて、自分に勝って毎日頑張るという考えがすごいと思いました。私も小松選手のように、毎日努力をして夢を叶えたいです。
すごい楽しい毎日、人生、将来が待ってると思うので。頑張ってください。
–生徒3 わたしは小松選手の「目標を持って生きる」というのがすごく大切だと思いました。わたしは夢がありますが、難しいなと思って諦めそうになっていたけれど、自分の目標を大事にするのもいいと思いました。
きょうからまわりの友だちと話すとき「わたしは・僕は、夢これだぜ」って言って、「これになりたいからきょうこれやった、あれやった、アレ見た」とか、そういうのを友だち同士で話し合えば、めちゃくちゃ楽しいと思うから、みんなやってみて。
ありがとう。