【無料公開】令和6年度第3回新スタジアム整備協議会を踏まえたブラウブリッツ秋田の岩瀬浩介社長コメント
令和6年度第3回新スタジアム整備協議会が9月5日、秋田市のASPスタジアムの会議室で開かれました。出席者は秋田県スポーツ振興課、秋田市まちづくり戦略室、秋田市スポーツ振興課、ブラウブリッツ秋田。内容は非公開。
メディアが撮影のために入室を許された冒頭の挨拶で、ブラウブリッツ秋田の岩瀬浩介社長は、「今月末に発表が控える2025シーズンのライセンス取得に向け、秋田県、秋田市の協力のもと、最後の最後までJリーグに進捗状況を示したい。誠心誠意やり切りたい」と述べました。
約1時間の会合を終え、岩瀬社長が囲み取材に応じてくれました。
–話し合いの内容や結果について。
きょうは大きく分けると3つ報告と共有をしました。
ひとつ目は先日、穂積市長からも発言のあったとおりの内容を、県とわれわれを含めて共有をしました。
ふたつ目は、実は初めて皆さんにお話するんですけども、われわれもJ2ライセンスで考えると2018シーズンから申請を続けて、2019シーズンから取得して、スムーズにではないですけれども通ってきた過去があります。
一方で、今回初めてFIB(First Instance Body、クラブライセンス交付第一審機関)から面談の機会を設けられて、現在の状況、今後の見通しなどを含めて、直接クラブに話を伺いたいという、クラブとしては過去にない、異例の面談が8月28日に行われました。
FIBの審査に関わるので内容はここでは伏せますけれども、これまでにはない面談があったことを皆さまにもご報告しました。秋田市、秋田県には(面談に)行くという報告と、行ったタイミングですぐに状況の報告をしました。
秋田市、秋田県に(面談の内容について)聞いてもたぶん同じコメントになると思います。審査に関わる部分なので、結果が出るまではなかなか難しいかなと思ってます。
3つ目が、チェアマンが来週火曜日に秋田に来られます。そのことを共有しました。ただチェアマンの来秋はライセンスに関わる部分ではなく、あくまでもシーズン移行などを含めてご報告に来られるということです。
–スタジアムの建設地として八橋が有力になっていることについて、どのように受け止めていますか。
FIBの審査の面談も、ちょっと雰囲気だけお伝えすると、やはり厳しいものでした。
ただ今回こういった話(穂積市長の発言)をいただいたことで、すぐにJリーグに報告をしました。そして知事の後押しをしていただけるようなコメントもありました。前向きな報告が(※)できたのは非常に大きかったなと思います。
–前回の協議会で、秋田県はいったん持ち帰るという形でした。ここまでの内容を受けて、秋田県は候補地についてどのように考えているのでしょうか。
知事のコメントのとおりという印象です。大まかな方針を前向きに捉えていただいている状況です。
–FIBの面談について。スタジアムに関する聞き取りも含まれていたのでしょうか。
もちろんそれがメインですね。
–クラブとしては(スタジアムが)できるという方向の考えを伝えたのでしょうか。
われわれの取り組みも含めて、現状をしっかりとご報告しました。誠心誠意やれたかなと、やってきたかなと思います。審査結果が出るのは今月末です。ここからの動き、きょうの情報共有の場、その反応も含めて、随時ご報告はしていきたいと思ってます。
(ここまでABS)
–(※)前向きな報告をしたのはいつでしょうか。
その日のうちにJリーグを通してFIBに報告をしました。
–穂積市長の発言の内容について、秋田市から連絡があったのでしょうか。
報道の皆さまを通してです。
–先方は何人くらいいたのでしょうか。
5〜6人だったでしょうか。非常に物々しい雰囲気でした。なんでしょう、感覚的には就職の面談じゃないですけど、責められているわけではないんでしょうけど、厳しい、ポイントを突いたご指摘だなと思って聞いておりました。
–FIBから(面談の)打診があったのでしょうか。
そうですね。
(ここまで朝日新聞)
–ほかのクラブでFIBから面談を求められた事例があったでしょうか。
知ってはいますけど、ここで言える話じゃないです。
–そうしたクラブがあるにはあるんでしょうか。
あるんだと思います。
–その面談はクラブとFIBが行ったのでしょうか。
Jリーグも間に入っていました。
–そこに秋田県や秋田市の担当者はいなかったでしょうか。
このライセンスの最終的な窓口はクラブです。あくまでもクラブがということです。
–きょうの協議会では、八橋に一本化するという提案を、秋田市から秋田県とクラブが報告を受けたという形だけでしょうか。
正式に共有をしました。
–そこから今後の協議会で詰めていくのでしょうか。
先日、穂積市長の方針に基づいて、佐竹知事のコメントもありました。クラブとしてはこれまでも一貫して、どこがだめだとか嫌だとかは言っていません。以前から申し上げているとおり、1年でも早く実現可能な計画を実行していくのに限るかなと思っています。
–仮に八橋に一本化された場合、具体的なスケジュールの話はあったでしょうか。
そこは特になかったですけれども、前から話をしているとおり、これまでの議論は無駄にならないかなと思ってます。無駄にしちゃいけないと思ってます。場所は方針が示されたことで、これまでの議論をもって、スピーディーに、スムーズに進められる努力を、われわれクラブとしては、秋田県、秋田市とともにやっていきたいと思っています。
(ここまで秋田魁新報)
–Jリーグ、FIBへの報告の期限はあるのでしょうか。
9月20日頃までです。
–その期限までにクラブとしてここは報告したいという要素はあるでしょうか。
僕らが主導権を握っているんじゃないと思ってます。ちょっと苦しいリアクションになってしまうかなと思いますが、いま議会の真っ最中です。聞いているところでは、スタジアムに関する質問が多くされるということは耳にしています。その公の場で答弁される内容も含めて、ご報告ができればなと思ってます。
(ここまで秋レポ)
–クラブが作った基本計画の中身がガラッと変わることになった場合、その計画はクラブが作るのでしょうか。公設になった場合は市になるのでしょうか。
僕らが作った計画が決して無駄にはならないと思います。それがあるから考える時間、結果を出す時間が縮小されるかなと思いますので、誰がとかではなくて、その計画もしっかりと加味しながら、使える部分をしっかり使っていければなと思います。
(不明)
–穂積市長の発言があって、いま公設に傾いていると思いますが、公設になって秋田県と秋田市の財政負担が増えれば新スタジアムの建設に関して県民市民の理解はなかなか得られないかなと思います。公設になった場合、クラブが出資する考えはあるでしょうか。
逆にお伺いしたいんですけど、公設になったら自治体の負担が増えるというのは何も決まっていないことだと思います。
私が前々から話していたのは、公設になったことで、国のいろんな支援を受けられて、結果的には自治体の負担が減る可能性のほうが僕は大きいと思います。
なので捉え方を間違って報道されてしまうと、市民、県民の皆さんは、先ほどイメージしていたようなネガティブな感情が生まれるんじゃないかなと思います。そのへんは気をつけていただきたいです。
–公設の場合、行政の負担が増える増えないは別として、クラブが出資するのでしょうか。
出資という言い方が適当ではないと思います。皆さんにもお披露目をしたとおり、クラブハウスが完成して、企業版ふるさと納税も順調にわれわれが集めました。個人版のクラウドファンディングも含めると、約5億を越えている金額になるんですよね。(クラブハウスを含む)練習場で5億を民間の僕らが集められたということは、間違いなく今後の新スタジアムに向けても、実績として、根拠ある数字として、われわれがお伝えできると思っています。そういう思いを持って、実はこのクラブハウスをやっています。それをしっかりとまっとうする。
結論からすると、公設民営になったとしても、クラブが民間の資金の活用をしっかりとしていくことは、いまの時点でお伝えできると思います。
(ここまで秋田魁新報)
–長期的な使用料などの負担について。
(事業スキームが)どっちがいいかは、これから計画を練ってみてからかなと思います。ただひとつだけここで言えることは、公設になったからといって全部自治体に頼るのかといったらそうではないです。一方で、これまで民設民営で進んでいて、集めなければいけない金額も、Jリーグに指摘があったとおり大きかったので、そこに関しては、できる限りのことをできるようにはなってきたんじゃないかなと思ってます。
(ここまでABS)